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団体交渉とは、労働者の集団が代表者を通じて使用者と行う交渉のことをいいます。今日において、会社と団体交渉を行う団体としては、①会社の内部で組織された労働組合(企業別組合)と②会社の外部で組織された労働組合(合同労組・ユニオンなどと呼ばれる団体)の二つに大きく分けることができます。
このように、組織化された団体と労働条件について交渉を進めるのが団体交渉と言われるものです。
以下では、特に会社の経営者を悩ますことが多い合同労組・ユニオンについて説明します。
合同労組・ユニオンは、会社外に組織されていた労働組合に、企業内に労働組合がない会社の従業員が駆け込むことが多い労働組合であることから、個々の組合員の個別の労働問題を扱い、当該組合員個人の利益を最大化する形で団体交渉を行う傾向にあります。
そして、合同労組・ユニオンは、企業内組合と違って、信頼関係を前提としませんので、合理的でない要求をしてくる場合があります。
また、専門的知識をもとに会社に心理的な圧力を与えるような発言がされることもありますが、これに屈してしまい、労働協約を締結してしまうと、合同労組の思い通りになってしまいます。
更に、団体交渉の議事録だと言って書類にサインを迫ってくるような場合もありますが、きちんと内容を確認しないままサインをしてしまったがゆえに、後の交渉が難航した例もあります。
団体交渉では、
経営者の知識不足から、
必要以上の譲歩を
してしまうケースも
散見されます。
労働組合から団体交渉を
申し込まれた場合には、
労働組合対応に
豊富な経験を有する
弁護士と早急に
打ち合わせをすることを
お勧めします。
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