11月20日の日刊ゲンダイに「『尊厳死』を希望する親にどう接したらいいか?」が掲載されました。
11月20日の日刊ゲンダイに「『尊厳死』を希望する親にどう接したらいいか?」が掲載されました。
大変重い話題ですが、親が「尊厳死(安楽死)」を望んだ場合について答えたいと思います。
まず言うまでもないことですが、元気な親が普通に「子供たちに迷惑をかけたくないから、さっさと死にたいよ」と言っている場合は99%、単なる冗談で、本気ではありません。
変に相づちを打つと、気分を害して後々まで尾を引く可能性がありますから、「いやいや、あと100年生きてもらわなくっちゃ」と鉄板の冗談で返すことをお勧めします。
これに対し「最近元気がないな」とか、「閉じこもっているな」と思っているタイミングでこのセリフが出てきた場合は要注意です。元気のなくなった老親が「死にたい」と言いだしたら老人性うつ病の可能性があるからです。働き盛りの40代、50代の病気と思われがちなうつ病ですが、40代の有病率2・6%に対して、60代、70代の有病率は2・1%と大差ありません。